いよいよ,今回の旅の楽しみの一つ,アルベロベッロの町の観光です。
プーリア州にある,人口約一万人の小さな町ですが,とんがり帽子のような円錐形の屋根を持つ「トゥルッリ」と呼ばれる家々が集合して立っていることで有名です。
トゥルッリは,モルタルを一切使わずに,この地方で採れるキャンカレッレという薄く割れる石を積み上げて作られていますが,このような特徴的な施工方法が生まれた背景には,次のようないわれがあるそうです。
17世紀にこの地方を治めていたジャンジローラモ・アックアヴィーヴァ領主は,ナポリ王に支払う住居税を何とか減らそうと画策。
税金の査察使の目を免れるため,石を崩せば簡単に解体できるトゥルッリのみを建設させたのです。
目的を別にして,トゥルッリの並ぶ町並みは,お伽噺の中の町のようです。
1996年世界遺産に指定されています。
憧れの地を散策です
アイア・ピッコラ地区(「小さな麦打ち場」の意)
約400軒のトゥルッリが並ぶ住宅街です。
展望台からのモンティ地区(小高い丘に約1000軒のトゥルッリが並ぶ,商店街がたくさんある)

アーモンドの花も見えます。